2013年10月16日水曜日

北九州バロックアンサンブルセミナーが開催されました!@北九州市立響ホール

北九州市立響ホールにて、この2013年9月24~27日に「北九州バロック・アンサンブル・セミナー」が開催されました。

バロック音楽に欠かせない楽器である、チェンバロ。このチェンバロを所有する北九州市立響ホールにて、「北九州バロック・アンサンブル・セミナー」が行われることになりました。

響ホールの所有するチェンバロは、故・堀栄蔵氏が1992年に製作しました。18世紀のチェンバロ製作の大家であったパスカル・タスカン氏製作のものをモデルとしています。



今回、セミナーは4日間に渡り受講生向けのレクチャーと、一般市民向けの体験講座(バロックダンス講座、チェンバロ体験講座)がありました。

体験講座は18世紀のヨーロッパにタイムスリップした気分で、本当に楽しい講座でした。



さて、
9月26日にバロック講師によるコンサート<バロック競奏の華>を聴いてきました。



(写真は9月27日の受講生・講師全員によるコンサートのリハーサル風景です。)

バッハのチェンバロ協奏曲第5番ヴァイオリン協奏曲第2番、などとても有名な曲目に加え、
ルクレールのヴァイオリン協奏曲ハ長調Op.7No.3も披露されました。
明るく優美な曲で、聴衆としてはこの日のコンサートでの収穫の一つでした。

ルクレールの「歌劇《スキュラとグラウコス》序曲イ長調」が聴けるCDはコチラ。
今回のセミナー会場である北九州市立響ホールでの録音です。
『女神(ミューズ)たちの饗宴』
中野振一郎(チェンバロ・指揮)、響ホール室内合奏団



まず、古楽器アンサンブルを聴いて、モダン楽器との違いにやっぱりびっくりしてしまいました。
響かないのです!音を捕まえたくなる感じです。
昔の人はこんな感じの音楽を聴いていたのだなあ、と遠い時代の遠い国に思いを馳せた不思議なコンサートの時間でした♫

音についてはちょっと言葉では難しいので、皆さんぜひ機会を見つけて、バロック音楽の、古楽器の響きを聴いてみてください。

お問い合わせ:北九州バロックアンサンブル協会事務局

今回の「北九州バロック・アンサンブル・セミナー」の模様がこちらでご覧になられます。
北九州バロックアンサンブル協会・公式ページ


※15回開催された、福岡古楽音楽祭は今回(9月13日~16日)で最終回となりました。

2013年10月13日日曜日

北九州の市民企画のコンサート!「街かどコンサート」八幡東イオンにて♪

北九州の市民企画のコンサート!「街かどコンサート」八幡東イオンにて♪


「街かどコンサート」は、毎年初秋に2回、本当に「街かど」で開催されています。
お出かけの途中に、ちょっと足を止めて聴いていただきたいコンサート。

北九州国際音楽祭・市民企画事業のコンサートです!
詳しくはをこちらをご覧下さい。

2013北九州国際音楽祭 市民企画事業 /ウェブリブログ


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「街かどコンサートⅡ」は2013年9月29日(日)開催されました。

オーケストラの楽曲を短く編曲してお届けします。
今回のテーマは「イギリス音楽の魅力」

1.ホーンパイプ ヘンデル
2.愛のあいさつ エルガー
3.威風堂々 エルガー
4.おもちゃの兵隊の更新 イェッセル
5.レット・イット・ビー ビートルズ
6.ジュピター ホルスト

出演者の皆さんはコチラ



さらにこちらのコンサートでは、噺家とクラシック音楽のコラボレーションも盛り込まれていました。
MCは噺家の山椒家小粒さんです。



イオンモール八幡東の来客数は年間988万人。[日経産業新聞2013年5月10日付電子版


当日は日曜日ですので、きっとたくさんのお客様に、
通りすがりちょっと楽しんでいただけたのではないでしょうか。



1曲だけ、ご紹介です。
来年も同じ初秋頃に開催予定です。
ご家族でお出かけの合間に、ちょっと足をとめて気軽に音楽を楽しんでみませんか?

♪ビートルズ/レット・イット・ビー


(この動画は主催者の依頼を受けて、撮影・投稿しています。)
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テレビニュースにも取り上げられました!

11チャンネル(JCOM関係)
10月8日(火) 18:55、19:55、20:55、21:55 5分間ニュース
10月12日(土)、13日(日) いずれも18:30~

ニュースではちょっとしか見られなかった、また当日イオンで通りすがりはしたけど…その時は時間がなくて、という方も、来年も「街かどコンサート」は9月・10月ごろ開催予定ですので、ぜひ楽しみにお待ちください!

●そのほかの北九州国際音楽祭・市民企画事業のコンサート●
7~8月「湧き上がる音楽祭」
9~10月「街かどコンサートⅠ・Ⅱ」、「マラソンコンサート」
詳しくはこちらをご覧下さい!

2013北九州国際音楽祭 市民企画事業 /ウェブリブログ

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2013年10月3日木曜日

ピアニスト・小山実稚恵リサイタル「音の旅」をたどる旅 ~第16回ピアノの魅力~北九州プレトークイベント

小山実稚恵さんの12年24回リサイタルシリーズ「音の旅」を聴きながら、一緒に旅をするコラムを綴っていきます。

小山実稚恵さん12年24回リサイタルシリーズ「音の旅」では、毎回テーマとカラーとともに演出されたピアノ演奏を味わうことができます。
詳しくはオーチャードホールBunkamuraをご覧ください。



今回のリサイタル、2013年(平成25年)秋の曲目です。



詳しくはアコルデ・ブログ「北九州のコンサート情報」

今回のテーマは「ピアノの魅力」。カラーは「金・麦の色」です。
「ピアノが紡ぎ出す自然の情景 自然の香りは、ピアノの響きとなる」
(小山実稚恵さんがこのリサイタルに寄せた言葉)

今日のプレトークイベントは、8月26日、そしてここは九州とあってまだ夏です。
お盆を過ぎるとなんとか朝晩涼しくなったといっても、ホールまでの道のりで汗ばんでしまうくらいでした。
秋がテーマ…果たしてそんな気分になれるのかな…と思いながら会場へ。前回のプレトークでお見かけしたファンの方もおられて、アットホームさを感じながら席に着きました。
前回の北九州芸術劇場小劇場よりも、こちらの響ホールリハーサル室の方が小さくて、より実稚恵さんとの距離が縮まり、本当にファン・イベントという感じです。
まずは大山優子(北九州・音風の会)さんの話しかけでトークが始まりました。



さて、今回「音の旅」16回の最初の曲は、ベートーヴェン=リスト:交響曲第6番ヘ長調作品68「田園」。
冒頭に登場するメロディーは、本当に朗らかで明るく、またどなたでも一度は耳にしたことのあるもので、大変馴染み深い曲です。

小山実稚恵さんのお話では、オーケストラの曲をピアノの編曲でどう弾くか?とても考えるとのことでした。
前回のリサイタルでもオケの曲である「幻想交響曲」のピアノ版が演奏されたわけですが、今回のこの「田園」は、改めて聴いてみると弦楽器の特徴をよく使った曲であることに気づかされました。
オーケストラの場合だと、弦楽器のロングトーンがたくさん使われているし、弦楽器の移弦の奏法で、あの独特の「ヒラヒラヒラ…」といった響きが秋風を思わせるようにたくさん登場するのです。
これはピアノで弾いたらどんなになるだろう。少し実稚恵さんが弾いてくださいました。



確かに「田園」です!でも違う「田園」です。
今日はトークイベントですので、もっと弾いてくださいとは言えず、リサイタルでの演奏を待ち望むばかりです。
また、曲中、フルートで鳥の鳴き声のようなところがありますが、ピアノだとまた違った可愛らしさになりますね。そういうところも楽しみです。
今回のコラム「音の旅をたどる旅」は、私の都合でプレトークイベントよりかなり時間が経ってしまいましたが、その間、秋が近づくのを感じながら、より楽しんで文を書くことができました。
リサイタルまであと10日ほど。ピアノで奏でる「田園」を夢に見ながら、気持ちに実りのある秋を過ごしたいものです。



そのほか今回は、ショパンのポロネーズ3曲が盛り込まれ、ピアノファンには堪らないプログラムです。
この日の質問タイムでは、ショパンの第5番ポロネーズについて、「民族色が強くて、日本人の感性から遠い曲だな、と思いますが、この曲に踏み込めないな、などありませんか?」との質問も。
小山さんは、「ショパンの作品は本当に完成されているので、いつも演奏者の気持ちをどこまで入れていいのかな?特に晩年の作品では、よりそう思います」とのこと。

音楽も絵なども、晩年のものとなると、その人の人生を写しているからなのかもしれませんね。
みなさんの好きなショパン。リサイタルでは、会場のファンのみなさんと一緒に、約10分以上という大曲である第5番“悲劇的”なポロネーズの世界にも、じっくりと浸りたいと思います。



小山実稚恵ファンサイト
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